目標10「不平等」

目標10.人や国の不平等を減らそう 

10-2「すべての人が能力を高め、社会的、経済的、政治的に取り残されないようにすすめる。」

10-4「財政、賃金、社会保障などに関する政策をとることによってより大きな平等を達成していく。」

 

実情を知り、伝えるため、ホームレスの方を撮影させてもらった。新宿で暮らす田中さんと2時間ほど話しながら撮影をした。

田中さんの寝泊まりしている歩道には「寝泊まり禁止」の看板がある。しかし田中さんによるとこの看板は最近できたものでそれより前からここにいる者は許されているという。田中さんは腰を骨折しており、脚も悪いため歩くことができない。同年代の仲間は皆亡くなったという。コロナで亡くなった方も多い。しかし田中さんは炊き出しや道ゆく人の助けにより元気に生きている。

 

撮影中、私と同い年くらいの男女の女性の方が1000円札片手に近づいてきた。田中さんにそれを渡し「頑張って!」と。連れの男性も「俺も」と1000円をあげた。田中さんは嬉しそうにお礼を言い、私があげたお寿司を2人にあげようとしていた。田中さんなりのお礼なのだろう。2人はお寿司を断り、足早に去っていった。田中さんは「いつもはこんなことない。君のおかげだ。ありがとう。今日は2000円とお寿司とお酒にタバコでパーティーだ!」と歌を歌い喜んでいた。

 

目標16「平和」

国境の島、与那国島で撮影した。

2016年に陸上自衛隊与那国駐屯地が開庁した。インフラ整備のおかげで日々の生活はより便利になっていく一方、豊かな自然は侵食されつつある。島民同士でも賛否両論。みな様々な思いを巡らせ過ごしている。

しかしそこには美しく壮大な自然が広がり平和でゆったりとした時間が流れていた。

 

残酷な歴史のある久部良バリ。今でも訪れる人は少ないという。重々しい空気とともに静かに時が流れていった。