小倉 理穂 | かはたれどき【 彼は誰時 】
先行きの見えない
薄暗く不透明な日々を、
手探りに歩く。
あらゆる場面で不用意にカテゴライズされ、
気付かぬうちに息が詰まる。
強く、潔く佇む彼らは
しなやかなルックと共に意志を纏う。
自らの光も毒も受け入れ、
何年経っても その先も
自分の感性に、愛しいものに、
いつまでも正直でいられるように。
混沌とした日々の中で明るい朝を迎えるために、
その眼差しに静かなる覚悟を宿す。