浅野祐生
半透明のガラス容器が落ちたとき、キッチンの床は砂糖にまみれた。
大部分は容器の外に投げ出されてしまったが、かき集めようと屈んだとき、
わずかに砂糖が内壁にへばりついていることに気がついた。
もはや、かつてあった貯えは残り少ない。
しかしながら、その満ち満ちた容器を思い返して嘆くより、
今の手持ちとその未来をどうするか、を考える時ではないか。