静水域の境界

湖や川に広がる静けさの中に、わずかな揺らぎと気配が生まれる。その場所は自然でありながら人の手が触れた痕跡をひそかに宿し、水面は光と風を受けて絶えず形を変える。私は、その移ろいゆく瞬間のあいだに流れる気配を掬い取り、この世界の静かな呼吸を写しとりたいと思った。完全には掴めない景色の全貌を、それでもなお追いかけてしまう。