や
わ
ら
か
な
残
響
千葉楓芽
長崎の戦争遺構をカラーで撮影し、過去が現在の風景にどのように息づいてい
るのかを探った。かつて母が防空壕のそばで遊んでいたという記憶をきっかけに、日
常に溶け込む痕跡を歩き見つめた。写ったのは戦争を伝える遺構だけでなく、
今を生きる人々の営みの中にある生活の気配である。かつての出来事を歴史と
してではなく、自分自身の問いとして向き合い、風景に積み重なる時間の層を
読み直そうとした。