人は写真を撮るとき 「何をどう見るのか」を選択している
それは 撮影する人の主観によって決められていて
被写体は ただそこに存在しているだけである
それらに価値や意味を見出しているのは 僕たち人間で
誰かの主観によって脚色されたものを 僕らは真実だと見誤る
何かを選ぶということは 何かを選ばないということ
あるものを写真に収めようとしたとき またあるものは画角から外れる
どのような音が鳴っていて どのような空気の匂いがしたか
どのような理由でその場を訪れ どのような気持ちを抱いていたか
目にしたものすべてが 写真に収まらないだけではなく
目には映らないものが 世の中には沢山 存在している
そのすべてを残すことができないとしても 写真を撮ることで残せるものがある
カメラを通したものの見え方と
人間の眼を通したものの見え方が違うように
物事の見方や考え方は 人によって違う
そこに正解はなく 人それぞれの価値観がある
あなたはこの写真を見て 何を感じ 何を見出すのか
あなたには あなたの見えている世界があって
僕には 僕が見ている世界がある
互いがそこに存在している ただ それだけのことを
ゆるやかに受け入れられたらいいと思う
佐藤 晴香