私はいつも言葉足らずで、
中途半端で、
当たり前に何者でもない。
でも、ちゃんと生きてるし、積み重ねてきたものは確かにここにある。
それを確認するためにシャッターを切る。
写真を撮ること
言葉にすること
生活の中の小さな祈り
私はここにいてもいい
これは私が私のために作ったもの。
頭の中はいつもうるさくて、さっきまでなにを考えていたかなんて全然覚えていられない。だから、その中の些細なひとつを覚えておくために。
自分がどんな道を辿って来たのかを想い出せるように、この作品を作った。
大学に入って課題を作るときは、まずはテーマを決めなさいと言われ続けた。先に表現したいことがあって、そのために写真を撮りなさい、と。
やってみたけど、やっぱり私には合わなかった。
街に潜む人の生活の気配とか、光とか形とか。私が反応したものたちをそのまま残したい。その時の景色に心が動いて、ただそれを記録したい。
ほとんど無意識のまま写真を撮る。私が見た景色、感じたことを残すことで自分の輪郭を確かめている。
ただ、もし、誰かひとりでも写真を見てくれるなら。
これを見たときあなたの中の記憶とどこかで結びついてほしい。
私の写真を通して
あなたの記憶に触れたい。