贅沢


僕は、人を見ることが苦手です。

そこには全ての情報があって、何もかもを受け取ってしまうと勘違いしているからです。

周りにいる大切なひとの、全てを受け取るなんて、なんて烏滸がましい。

その傲慢さが、僕には恥ずかしすぎる。

でも、大切な人の煌めいた顔は、見逃したくなかった。

その記録。

 

写真は、カメラを向けることはある種の暴力だから、

できるだけ慎重に、でも臆さずに撮る。

僕の目の前で起きたひとつひとつの見所を、誰かに共有しようとする。

なんてぜいたくだ!

 

守口感人