成熟する文化の中で、料理や食事はずいぶん美化されてきた。
美化され過ぎて忘れてかけていた人間の生物として食することのグロテスクな側面を、
普段私達が食べている、美しく美味しそうな料理から見出そうとした。
私や家族、友人が今まで何気なくスマートフォンで撮影した料理の写真の画面を再撮影することで、
写真映えする美化された食べ物や、食べる行為自体を美化している私達へのアンチテーゼとして表現した。