「対話」という言葉があります。
会話の主なツールが人と人が顔を合わせない方に傾いている現代、
私たちは「対話の大切さ」というものを見失ってしまっている様に思います。
私の思う「対話」とは、人と人が顔を合わせ、双方の意見を尊重し合い、
違いを認め、より豊かな議論を交わしていくものです。
昨今のインターネット上には、他者の言葉の揚げ足を取ったり、
論破することを目的としたコンテンツが蔓延しているように見えます。
みんな、言葉をすごく投げやりに使っている。
それは本来の議論や対話の在り方では無いと私は思います。
勝海舟という偉人の本に『氷川清話』というものがあります。
1800年代に生きた人ですが、当時彼の語りは非常に人気があったらしく、
この本は会話ではなく勝海舟の一人語りを収めたものです。
その本では、「談判」という話し方について非常に強調されています。
談判とは、物事に始末をつけたりするときに、論じ合って交渉することを指します。
こういうもののあるべき姿はどこに行ってしまったのでしょうか。
SDGsがあまりにも大きな課題を含みすぎているせいか、
私も、きっとみなさんも何をすれば良いのか見失いがちです。
それでもきっと、「対話」からなら始めることが出来ます。
今一度「対話の在り方」を見直して、身近な人と話すことから始めてみませんか?
写真学科3年 山本さくら