らんだむ

 

 

 ジェンダー平等をテーマに設定し、生まれながらにして持つ性別は選べないという事実を考えた。

 

 この表に見覚えがある人はどれくらいいるだろう。今回の作品は小学校で流行っていた表を書いて好きな数字を選んで顔を作ると言う遊びを写真でオマージュしたものだ。だが暇つぶしとは言え誰に教わるわけではなくこの遊びが生まれるのは不思議だと思う。子供の純粋さは時に残酷なもので幼いながらに人が創られるという概念が無意識にこの遊びを生んだのかもしれない。

 

 ランダムに決まるからこそ生物学的性と成長と共に培うセクシャリティに違いが生まれることが不思議ではないことを暗示し、LGBTQ +を裏テーマとした。

 

  表の文字化けの記号については、文字を異なった機種間で表示すると文字化けになる現象と セクシュアルは体の構造とは異なるものを自由に持っていいことを重ねた。 

  また「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著書)の主人公ロバート・ラングドンはルーブル美術館 のエントランスのピラミッドを三角は男性のシンボルである剣を意味し、逆三角は女性のシンボルである聖杯を意味する、また全体では性の融和を暗示する解釈した。その象徴を文字化けの記号と写真に採用した。

 

 今回の作品を通して全てのセクシュアルの融和を願う。