栃木県日光市足尾町、言わずと知れた「足尾銅山鉱毒事件」の舞台となった町である。精錬所からの排煙によって山々は黒く煤け荒廃し、鉱毒を含んだ排水は渡良瀬川へ注ぎ、下流に住む百姓に大きな被害を与えた。
そんな、人が自然を侵した背景を持つこの町は、昭和54年の閉山から40年以上の時を経て、ゆっくりと自然に帰ろうとしている。