My Panoramic Area

僕は幼少期、転勤族である父の影響で引っ越しが多い生活だった。

 小学校に入ると長野へと引っ越した。長野市の住みやすさに感動し父は家を買い、単身赴任となった。長野に住みはじめてから15年。地元は長野と言えるほど馴染み、友達も増えた。父の都合でたまたま長野に越してきたが、僕たち家族は長野のどこに惹かれ住み続けているのだろうか。

 

 大学に入学し都会の生活を始めると、時々長野の自然が恋しくなった。気分転換に東京近くの山へ行っても道路は大渋滞。山の中でも人混みにまみれて、リラックスしにきたのかストレスを溜めにきたのか分からなかった。長野は都市と自然の距離が近くそれを当たり前と思っていたが、

そのありがたさを上京して初めて知った。

 

 離れて気がついた長野の魅力。今まで日常的に目にしてきた自然風景を記録したいという思いが日に日に強くなり、撮影のために東京と長野の往復生活が始まった。東京中心の生活から改めて長野に来ると、開放感・壮大さを感じた。作品一つ一つにその時の感動と長野の空気感も一緒に詰め込みたかった思いもあり、全ての写真にパノラマという技法を使った。普段僕が癒されに行っている山・森・田園風景を伝えられたらいいなと思う。

 

 今回の卒業制作では、長野市内の自宅から日帰りドライブでフラっと行くことができる1時間半以内の光景を中心に構成した。