棄車

齊藤 巧介

役目を終えた車両たちは、

今静かな眠りについている。

塗装は剥がれ、錆びつき、植物が纏わり付く。

人の時間から外れ、自然の時間の中で次第に朽ちてゆくその姿は

儚くも美しいと感じた。

自然に飲み込まれていく中で、

それでも完全に失うことのない当時の面影がそこに残っている。

そんな姿に私は魅せられた。