あったはずのものが無い。
なかったはずのものが在る。
数年だけでも大きく変わった。
月日が過ぎるのは早い。
しかし松はそうではないようだ。
周りがどんなに変わってもそこに佇んでいる。
人々を俯瞰するかのように。
異う時間が流れている。
海風か養分不足から来るのだろうか。
あらゆる松が曲がったり葉が少なくなっている。
木自体もまばらにある。
そんな松を見ていろいろなかたちをしていて面白いと思った。
肖像のようだと思った。
私は個性のある姿を写しとりたいと思った。