日々是好日
技法:土佐和紙にサイアノタイプ
サイアノタイプとは、1842年にジョン・ハーシェルによって発明された古典的な印画技法です。
感光液を塗った支持体とネガを密着させ、紫外線を放つ露光機で焼き付けを行います。
鉄塩の化学反応を用いた技法で、深い青色が特徴であることから、青写真とも呼ばれています。
私たちの生活は、新型コロナウイルスによって大きく変わりました。
今回の制作では、そんなコロナ禍でも変わらずに
“今ここにある”記憶や思い出というものをコンセプトにしました。
私の記憶は、必ずしも鮮明ではありません。
そのふわっとした繊細なイメージを表現したく、和紙を使用しました。
オンラインでは分かりにくい部分もありますが、
和紙の繊維が見える作品もありますので、少しでもお楽しみいただけますと幸いです。
作品制作にあたり、モデルになってくれた祖母、指導してくださった先生、1年間励ましてくれたゼミ生のみんな
そして学業に専念できるよう支えてくれた家族、関わってくださったすべての方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。