「漂い」伊藤美桜

 

母方の祖父の家はわたしにとって逃げ場のようなあたたかい場所であった。

祖父が亡くなり、そして甥っ子が生まれた。

消えゆくものと生まれいずるもののグラデーションを表現した。

わたしの小さい頃からの遊び場であった祖父の家、祖父が今年の夏まで過ごしたアトリエもいつかは無くなってしまうのだろう。

 

今はただ、漂いだけをそこに残している。