ころくころくと啼く鳥よ

万葉集に、とある鳥の鳴き声を「ころく」と表記した和歌がある。

 

その鳥は、はるか昔から人間のそばで生き続けてきた。

誰もがその姿を見たことが、

その鳴き声を聞いたことがあるはずだ。

 

「烏とふ 大をそ鳥の まさでにも 来まさぬ君を ころくとぞ鳴く」

カラスという大嘘つきの鳥が「ころく」と鳴いています。

来るはずのないあの人が「来るぞ」と鳴いているのです。(万葉集 巻十四 3521)

 

私たちのいちばん近くで生きる、美しい野鳥。

 

近いからこそ見えづらい彼らの生きる姿を、一年を通して追った。