信じるということ

 

 

2020年11月下旬。私たちは熊本にいた。

そのまま、熊本で年を越す予定であった。

 

しかし彼はあるできごとをきっかけに「今すぐに東京・新島に帰らなければならない。」と直感し、私たちはその場で帰ることにした。

 

 

 

熊本から東京まで。四日間。凍える寒さの中。私たちが手にしていたのは互いを信じる心だけだった。

1:彼は気づいてしまった。人生のできごとが全てフラッシュバックし、今すぐそこを出なくてはならなくなった。

4:その日の前の夜、私たちはハンモックテントで夜をしのいだ。山の森の夜は体感温度がマイナスを超えていた。震えながらくっついて、ひたすら陽が出るのを待っていた。毎日太陽が昇り、陽が注ぐ。それは決して当たり前ではない。

5:陽が出てしばらくした後、誰もいない山道で小さな焚火をして、かすかに温かみを噛み締めた。

6:一睡もできていなかった私たちは、誰もいないその山道の真ん中で仮眠をとった。キンキンに冷えたからだを太陽の光が暖かく包んでくれた。ふと横を見ると、隣には私たちを運んでくれているSARAちゃん(バイク)も陽に包まれていた。そんな輝くSARAちゃんに感謝の気持ちを込めて、わずかに残った気力を振り絞って腕を伸ばして撮った。

7:あと少しだ!

9:光り輝くSARAちゃんのタンク。私たちを安全に運んでくれてありがとう。毎日ここからガソリンを注いだ。

10:富士山。やっと帰ってきた!

 


玉木春圭 / haruka tamaki

 

中学生の頃、父からもらったカメラをきっかけに写真を始める。

2015年都大会入選・優秀賞受賞。

2016年都大会最優秀賞受賞。

2017年全国大会出場。

2020年21世記ボーダレスアート展入選。国立新美術館にて展示。

 

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